下図はドイツ帝国ができたくらいの19世紀のヨーロッパの領土ね。
ヨーロッパのメインのイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン等は今までにある程度説明してきたけど、今までに説明してない国を少し解説。
この地図を見ながら確認してもらえると分かりやすいかも(^o^)丿
目次
デンマーク
デンマークはノルマン人系デーン人の国。
9世紀にできたけど、プロイセンとのシュレスヴィヒ、ホルシュタイン地域の取合いで戦争して負けて、国土の40%を失い、ほぼ現在の領土になる。
スイス
13世紀に神聖ローマ帝国の中の領邦からスイスの原型ができる。
このエリアからハプスブルク家が出て、ウィーンに移ってからも支配を受けたけど、15世紀に神聖ローマ帝国から実質的に独立。
17世紀のウェストファリア条約で国際的に国家として認められた。
フランス革命の影響はもろに受けて、他のヨーロッパの国々と同様にナポレオンの支配を受ける。
ナポレオン没後のウィーン会議で永世中立国が認められる。
ベルギー
中世にネーデルランドと呼ばれたエリアの一部。
ネーデルランド北部のオランダは17世紀にスペインから独立できたけど、南部はそのまま残る。ここがベルギーの母体。
その後はオーストリア領となったり、ナポレオンに支配されたり、オランダに組み込まれたりと、中々独立に辿り着けなかったけど、1830年にやっとオランダからベルギー王国として独立。
王国だから君主制の国ね(^o^)丿
ポーランド
この国は上図を見てもらうと分かるけど、場所が悲惨・・・
ドイツとロシアとオーストリアに挟まれてるからね(>_<)
中世には強かった時代もあるけど、18世紀には上記3国によってポーランド分割ってやつが行われて、領土を分け分けされて、地図上からは姿を消すはめに・・・
そんな時またナポレオン登場(^o^)/
プロイセンをやっつけてその場所にワルシャワ大公国を作る。
ナポレオンの衰退後はポーランド立憲王国になるけど、国王はロシア皇帝・・・
真の独立が成るのは第一次世界大戦付近。
ブルガリア
トルコ民族系遊牧民がスラブ人と同化してできた国。
中世まではバルカン半島の大国やったけど、14世紀にオスマン帝国に征服される・・・
なんとその支配は500年くらい続く(>_<)
1877年の露土戦争(ロシアVSオスマン)でロシア勝利の為、ブルガリアはオスマン帝国内での自治を認められ自治公国となった。
更に1908年には青年トルコ革命がオスマン帝国で起こり、その混乱に乗じて独立。
ブルガリア王国になる。
ルーマニア
古くはローマ帝国の属州であり、名前の由来も「ロマニア」つまり「ローマ人の国」
ローマ人とスラブ人が同化してルーマニア人が形成されたらしい・・・
ブルガリアと同様に14世紀からオスマン帝国に支配され、露土戦争でオスマン帝国が弱って独立、ルーマニア王国になる。
余談だが日本でもよく知られる「吸血鬼ドラキュラ伯爵」はルーマニア発祥であり、オスマン帝国と勇敢に戦ったヴラッド公がモデルとされてる。
勇敢やけど残虐やったみたい(-_-メ)
セルビア
これもバルカン半島の国。
7世紀にスラブ系民族により建国。周辺国と同様に14世紀からオスマン帝国の支配を受ける。
セルビアもルーマニアと同じく19世紀の露土戦争でオスマン帝国の衰退により独立。
1882年に王政を宣言しセルビア王国となる。
ギリシア
これまたバルカン半島の国。
古代からエーゲ文明を築きアテネ、スパルタ等の都市国家を生み出した歴史ある場所。
やけどその後はローマ帝国、ビザンツ帝国の支配を受け、他のバルカン半島の国と同じくその後はオスマン帝国の支配下となる。
1830年にヨーロッパ列強の支援を得てオスマン帝国から共和国として独立、1年後王政となる。
20世紀のヨーロッパ
これから20世紀にはいると前述した感じでオスマン帝国の衰退にともない、バルカン半島で次々と独立国家が誕生していく。
ただ多くの民族が混在するエリアだった為、小競り合いは絶えなかった。
そこに大国が介入していく状態となり、バルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫(戦争に発展する火種が満載)」と言われるようになる。
そしてその名前が予期した通り、バルカン半島を震源地としてヨーロッパ中を巻き込んだ「第一次世界大戦」が勃発する。
歴史の流れを把握する為の解説で、今までは人物や出来事の詳しい解説はしてこなっかったけど、第一次世界大戦は少し踏み込んで解説しようと思う。
理由は近現代史を理解するうえで、この戦いは非常に重要であるにも関わらず、何処と何処がどんな理由で戦ったか知らない人が多い事、第二次世界大戦も第一次世界大戦からの継続戦争であり、2つの世界大戦は分けて考えるべきではないと思うからって感じかな。
そんな訳で次回、第一次世界大戦。
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