前回に3つの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の違いを解説して、それぞれがパレスチナという土地を重要とし、その中でも特にエルサレムを重要としてるって言ったよね(^o^)/
パレスチナ問題の近代史を解説前に。少しだけ経緯を説明ね( ̄▽ ̄)
目次
まずユダヤ教徒の近代史まで!!!
ユダヤ教徒はカナンの地(前回解説済)からローマ帝国によって追い出される。
これが紀元前66年~紀元後132年の話。
ここから1948年にイスラエル国建国までの約2000年間、ユダヤ教徒は自分たちの国を持てないまま世界各地に散らばり、優秀な者が多かった為、巨万の富を築く者も多数出現。
その妬みからキリスト教徒やイスラム教徒に嫌われていった・・・可哀そっ
で、世界に散らばるユダヤ人達はカナンの地(イスラエル、パレスチナ)で自分達の国を作りたい願望が強くなっていく。それが1900年前後。
これを「シオニズム運動」と言うのね。
カナンの地は別名イスラエル、パレスチナの他に「シオン」とも呼ばれるんさ。
シオンに2000年ぶりに帰って、自分達の国を作ろうって願望が溢れ出てる。・・・シオニズム!!
で、キリスト教の近代史まで!!
紀元後300年代に当時ヨーロッパで栄華を誇っていたローマ帝国がキリスト教を「国教」(国のオフィシャルな宗教)にするんさな(+_+)
キリスト教のヨーロッパでの爆発的な浸透はこれがきっかけ!!!
この後、ローマ法王が誕生してキリスト教のトップに君臨。
時には国王以上の権力を持った時もあるほどに・・・
そんな中、1000年代後半~愚策を炸裂させる(;一_一)
第8次まであったとされる十字軍遠征
目的:ヨーロッパのキリスト教徒達がエルサレムをイスラム教徒から取り返すためのもの。
これがキリスト教とイスラム教の仲違いを決定的にした出来事~
エルサレム奪還という大義名分を背負った、イスラム教徒への略奪の歴史!!!
聖地奪還という目的に忠実だったら、歴史を振り返った時でも胸を張っていられただろうに・・・
十字軍は一時エルサレムを奪ったけど、すぐ取り返されて・・・
中東エリア↓はムハンマドがイスラム教を興して以来、現在までイスラム勢力が牛耳るエリアとなる。
ここ上手くやってたらな~「歴史のたられば」やけど(;一_一)
キリスト教とイスラム教、ここまで仲悪くないどころか、
やり方によってはキリスト教の宗派にできたかも‼
そうなってたら、後の湾岸戦争とか同時多発テロとかも回避できたかな~とかね。
まあ勿論そうなってたら別の問題や争いはあるんやろけどね。
イスラム教の近代史まで!!
先にも述べた通り、
「中東エリアはムハンマドがイスラム教を興して以来(紀元後600年くらい)、現在(2021年)までイスラム勢力が牛耳るエリアとなる」
治めてる王朝は変遷していくけど、基本イスラム勢力!!!
ユダヤ教徒、キリスト教徒の国が治めたことはない(#^.^#)
*現在のイスラエルは別ね!!!
で、治めてた王朝の名前は基本知らなくてええけど、1つだけ書きます。
「オスマン帝国」・・・トルコ人が興したイスラム教の国。1300年くらいのお話。
今までは殆どの中東の国はアラブ人の国ね。
オスマン帝国は地中海の覇権を掌握して、かなり強大な王朝となるんさな。
この国の衰退と滅亡はパレスチナ問題の近代史に大きく関わるんで。
やっといける( ^^) _旦~~ 近代史パレスチナ~
イギリスの三枚舌外交
第一次世界大戦・・・これは詳しく知るとすごく面白いけど、別の機会にね!!!
1914年に勃発。色んな国の利害が入り乱れての戦争やけど、イギリスはドイツをやっつけたかったのね。そのドイツが同盟を結んだ国こそが「オスマン帝国」
このオスマン帝国対策としてイギリスがとった行動が「三枚舌外交」と言われるもの。
「こんな事20世紀の国家の偉い人達がやるの?」と思うような目先外交。
*解釈は色々あるのでね・・・イギリス悪くないって意見もある。
出来る限り分かりやすく解説するね。
1枚目の舌
オスマン帝国以前は中東はアラブ人が支配。
この時はオスマン帝国のトルコ人にアラブ人が支配されている状況。
当時世界最強の国イギリスは言いました。⇒ アラブ人に
「オスマン帝国やっつけたら、トルコ人の支配からアラブ人独立させるよ。
そしてアラブ人の国作りなよ だから協力してオスマン帝国と戦おうよ」
これが一般に「フサイン・マクマホン協定」と呼ばれる。
2枚目の舌
ユダヤ教徒の中で、1914年っていえば先に言ったシオニズム運動が盛り上がってる時(^o^)丿
優秀な人材が多いため、世界各地で頑張ってお金を稼いでいる時(^o^)丿
・「自分達の国が欲しい」
・「カナンの地(パレスチナ)に2000年ぶりに建国したい」
こんな時に当時世界最強の国イギリスは言いました。 ⇒ ユダヤ人に
「ドイツとオスマン帝国やってつけたら、パレスチナにユダヤ人の国をつくることに協力するよ。
だから戦争資金貸してくんない?」
これが「バルフォア宣言」て呼ばれる。
三枚目の舌
イギリスは戦争で勝った後、オスマン帝国の領土をどう治めるか考えてる。
まぁこれは普通やね。
当時世界最強の国イギリスは言いました。 ⇒ 同盟国(フランス、ロシア)に
「こっからここはフランスさん治めてね。こっからここはイギリスが治めるね。
問題はパレスチナ地区だね。問題多いし・・・国際管理にしよ」
これが「サイクス・ピコ協定」
第一次世界大戦 終了
で、ご存じの通りイギリス、フランス、ロシア軍は勝利。
ドイツとオスマン帝国は衰退し後に滅亡するの。
ここまではイギリスの思惑通り。
じゃあ3枚の舌の内、どれを実施したか?
分かるよね。3つの内でどれか1つとなれば強い国との約束。
すなわちフランスとのサイクス・ピコ協定。
じゃあアラブ人は・・・トルコ人からは独立できた。でもフランス傘下・・・
エルサレムがあるので勿論パレスチナで独立したい気持ちあり。
じゃあユダヤ人は・・・パレスチナは国連からイギリスが託され委任統治領となる。
独立国を作る手伝いどころか、イギリスのものかい・・・
アラブ人とユダヤ人の双方とも不満だらけ・・・そりゃそうでしょ。
このその場しのぎの約束はイギリスの歴史において、大きな汚点となる。
第二次世界大戦~
そして更に第二次世界大戦の戦場にヨーロッパがなったことで、ヨーロッパ中の国の国力が低下し、
世界のキングの座はイギリスからアメリカへ移行していく($・・)/~~~
第二次世界大戦の最中にはヒトラーによるユダヤ人の迫害もあり益々シオニズム運動は盛り上がる。
自分らの国ないもんでこんな目にあうんや~って
パレスチナはイギリスが統治してユダヤ人の入植を規制してたんさ。
ナチスに迫害されてもユダヤ人の移住を認めへんし、そもそもバルフォア宣言守ってないしで、
ユダヤ人はイギリス大嫌いで反英闘争が激化・・・爆破事件とか起こすの!!!
気持ち分かるよね。
で、イギリスは統治を諦めて国際連合に委ねるの。
で、出た結論がパレスチナでユダヤ人国家とアラブ人国家を分けて作ろうっていう分割案の採用。
これが半分ずつではなく、ユダヤ国家56.5%、アラブ国家残りで、ユダヤ有利。
しかも当時はユダヤ人アラブ人に比べてかなり少ない・・・のに。
ちなみにエルサレムはどっち?
⇒ここだけ「国連統治エリア」・・・うん賢明と思う。
アラブ人が反発する中、ユダヤ人は「ユダヤ人国家イスラエル」の建国宣言をする(;一_一)
と同時にレバノン、シリア、トランスヨルダン、イラク、エジプトのアラブ国家の5か国がイスラエルに対して宣戦布告。⇒ 第一次中東戦争のはじまり・・・
ちなみに中東戦争は約30年間で第四次まである。
パレスチナ問題総括
突っ走ってほぼ解説をメインにしてきたけど、何故パレスチナで揉めているかの大枠は分かったかな?
中東戦争が終わってからも色々とあるけど、それは割愛するね。
何故、あのエリアで争いが絶えないかの解説の場やからね(*^▽^*)
パレスチナ問題とは、ユダヤ人国家イスラエルとその周辺アラブ人によるイスラム国家とのパレスチナって場所の占有権の争いのこと。
パレスチナという場所
・ユダヤ教徒にとっては神から与えられて紀元前の昔は自分達の王国があった場所
・イスラム教徒にとってはムハンマド以降、オスマン帝国まで1000年以上も自分達の場所
・双方の聖地エルサレムがある場所
ここから少し私見ね
何故パレスチナを分割する時に少数のユダヤ人に半分以上の土地の権利が与えられたか?
国連が決めてるんやけどね。
1つはナチスによって酷い目にあわされたユダヤ人への哀れみもあったと思う。
もう1つはユダヤの資金力があったんじゃなかな~と($・・)/~~~
イギリスが3枚舌外交でユダヤの資金を頼ったように、第2次世界大戦後のキングアメリカがそれに目を付けて優遇したとしたら。どうやろ?
当時の国連へのアメリカの影響力はハンパないしね。
今も国連は「エルサレムだけはそっとしといて」って感じやのに
イスラエルは首都はエルサレムって言うてるけど、国連はテルアビブって言うてる。
国際的にはイスラエルの首都はテルアビブやけど、なんと
アメリカはトランプ大統領の時にイスラエルの首都をエルサレムと認めて大使館まで移転させてる。
アメリカ、何かしてもらってるよね・・・辻褄合うでしょ( `ー´)ノ
前述の通りアラブ人イスラム教徒はユダヤ人嫌い。戦争しまくってるしね。
キリスト教徒もユダヤ人嫌い。イエス殺したって思ってるからね。
世界で約1500万人と言われるユダヤ教徒は、23億人いるキリスト教徒、16億人いるイスラム教徒に嫌われても重宝される。
それはこの人口比率でノーベル賞の22%、フィールズ賞の30%を占める優秀さと、世界を動かせるだけの資金力。
歴史が、少数が生き残るツールを証明してると思いませんか・・・?
次回、イスラム国家同士の争い
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