スポンサーリンク

ヨーロッパ史⑥ 絶対王政とヨーロッパの覇権争い

歴史認識
スポンサーリンク

目次

絶対王政の代表者

16世紀~18世紀には各国内で統一的な支配が強まり、国王に権力を集中する絶対王政がとられた。

この絶対王政は下図の王達が有名やけど、流れを把握するのに固有名詞は必要ない。

ここで把握しておくのは、絶対王政が可能となった原因。

・十字軍の失敗によるローマ教皇の権威失墜

・前回少し言ったけど、主権国家に変遷していく中で封建制が崩壊。
 封建貴族(領主)の権力が弱くなった。

・世界中に植民地を作り貿易をするようになっていたので、
 強い国王に国家を統一してもらった方が、商売はしやすいと、商人からも支持された。

次は絶対王政を維持するのに必要なもの。

・官僚制:国家のさまざまな機構の業務を各人の能力で選抜された官僚が、組織的に行うシステム。
     良質な政治をしなければ、権威はすぐに失墜するって気付いてきてるからね(;´∀`)

・常備軍:どんなに良質な政治も喧嘩が弱いと台無し・・・これは2021年の現在もかな⁉
     読んで字のごとく、国王直属の常に争いに備えている軍隊。
 

そしてこれらを維持するのに「重商主義政策」という海外に植民地を獲得して、そこで金銀鉱山を開発して、輸出で儲ける政策を拡大していったってわけね。

 ヨーロッパの覇権国家 ①スペイン

16世紀にヨーロッパで覇権を握ったのはフェリペ2世のスペイン。

ちなみに前回解説のハプスブルク家の人ね(^o^)/

これも前回解説の東ローマ帝国を滅ぼしたオスマン帝国をもレパントの海戦で破り、ポルトガルも併合してイベリア半島も制覇。

ポルトガル併合によってアフリカ沿岸部やインドの一部を支配下に入れて、もともと支配していたフィリピンや南米の領土を考えた時、世界のどこかでは必ずスペインの領土で太陽が出ていることになり、「太陽の沈まぬ帝国」と謳われる)^o^(

ここから余談やけど、この頃ハプスブルク家はスペインとオーストリアに分裂してるから合算するのは違うけど、ハプスブルク帝国で考えると、このスペインの領土に更に神聖ローマ帝国、オーストリア、イタリア半島の半分くらいが加わる・・・すげー

この帝国スペインが16世紀末には没落・・・

要因は色々重なってやけど、ざっくり言うと!!!

支配下の中南米からの銀を宮廷内で浪費(-_-メ)

スペインは敬虔なカトリックの国。経済での中心的役割のユダヤ教徒とイスラム教徒を迫害。
国内産業が育たず・・・

スペイン領ネーデルランドから前回解説のキリスト教プロテスタントのカルヴァン派オランダが独立戦争を起こし、独立を獲得。スペインは疲弊する。

プロテスタントの立場からオランダの独立を支援したイギリスとのアルマダの海戦で自慢の無敵艦隊が敗北。

ヨーロッパの覇権国家 ②オランダ   

スペイン領のネーデルラント(ざっくり現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルク)からオランダは独立。

教科書ではオラニエ公ウィレムが指導者となり1609年にスペインと休戦して事実上の独立を達成って書いてあった気がする。

独立後のオランダは凄かった。

もともと世界一と言われた造船技術を持っていたし、それの貿易の時代のニーズは凄まじかった。

プロテスタントの商工業者の経済活動、バルト海の中継貿易等で首都アムステルダムは一気に貿易、金融の世界的な都市へと成長。

オランダは17世紀のヨーロッパの覇権を握ることになる。

まあすぐに覇権はイギリスに奪われるけど、少しだけ名残を紹介ね。

・日本の鎖国時代、長崎の出島で唯一日本と貿易してた国がオランダ(;´∀`)

・アメリカのニューヨーク!!!昔の名前はニューアムステルダム(^o^)/

  ヨーロッパの覇権国家 ③イギリス

オランダのスペインからの独立を支援したイギリス。

独立までの両国の関係は良好やった(^o^)/

だがしかし、オランダが台頭が凄まじく、海上覇権を争うことになってきて3回にわたる英蘭戦争でも両国は互角の戦いをする。

ただオランダは陸地ではフランスと陸続きでフランスに内地に侵略されている。

オランダの衰退の原因は諸説あるけど、1次的にでもヨーロッパの大国イギリスとフランスを同時に敵にまわしたことは大きいのでは・・・

とにかくオランダ衰退の後、ヨーロッパの覇権はイギリスへ。

イギリスは2つの革命(ピューリタン革命と名誉革命)・・・内容も名前も覚えなくてよいが・・・
によって立憲王政が確立。

一般的な立憲君主制&立憲王政をざっくり解説。

君主(国王・皇帝)に無制限な権限(絶対王政等)を与えないで、その権限を憲法等の法律で規制する。分かりやすい言葉が「国王は君臨すれども統治せず」
 王様は政治に関与しない
ってことね。

 イギリスのこの制度は現在も継続してるよね(#^.^#)

18世紀の前半もイギリスは凄いけど、更にイギリスを18世紀中頃~「世界のキング」へと導いたのが、「産業革命」(^o^)丿

産業革命はイギリスの国際的地位だけでなく、世界中の人々の暮らしを劇的に変えていく。

いっぱい色んなものが発明されて便利になっていくけど、1つだけ解説。

「蒸気機関」・・・蒸気機関車や蒸気船の発明での交通、物流革命。

今まで陸地は馬車、海上は帆船やったところ、スピードが格段に上がる。

このモノの流れと人の流れ進歩はこの後、戦争に最大規模で利用されてしまう・・・
けど・・・その解説はまたの機会に!!!

次回、フランス革命をメインに

コメント

タイトルとURLをコピーしました